2018年07月17日

Thin Lizzy / Dedication: The Very Best of Thin Lizzy (VHS)(1991)

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シン・リジーの映像作品『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・シン・リジー デディケイション』

ベスト盤のリリースに合わせて登場したもので、自分が持っているのはVHS。今日見たところ、テープに乱れた箇所もなく一安心。ただ、テープとデッキ、どちらも寿命はどんなもんだろう。

このヴィデオはクリップ集。当然初期のものは演奏シーンのみで、途中から演技も加わってくる。中でもJ「サラ」は微笑ましい。出てくる女の子がいかにも素人でスタッフの指示を待って移動するところとか、最後にスコット・ゴーハムがお茶目に登場するところとか。ただでさえフィル・ライノットの顔が怖いから、こういうほのぼのした映像はとても印象深い。

ゲイリー・ムーアとのM「アウト・イン・ザ・フィールズ」も、この曲のおかげでフィルが亡くなる1年前の姿が見られるわけで、とても有難い。赤と黒のミリタリー・ルックがバッチリキマっていて、まだまだ活躍できたはずと思わせてくれる。

CD同様、ジョン・サイクスは完全に外されている。バンドのアンソロジー的な映像作品なのにとても残念だ。


1. The Rocker
2. Whiskey in the Jar
3. The Boys Are Back in Town
4. Jailbreak
5. Don't Believe a Word
6. Bad Reputation
7. Dancin' in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)
8. Rosalie (live)
9. Waiting for an Alibi
10. Do Anything You Want To
11. Sarah
12. Chinatown
13. Killer on the Loose
14. Out in the Fields
15. Dedication

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Eric Bell – guitar
Gary Moore – guitar
Scott Gorham – guitars
Brian Robertson – guitar
Snowy White – guitar
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards
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2018年07月16日

Thin Lizzy / The Boys Are Back In Town (CD single)(1991)

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シン・リジーのシングル The Boys Are Back In Town

ベスト盤『デディケイション』からのシングル・カットということになる。15年前の曲の再発が全英チャートの63位まで上がってるんだから、この頃シン・リジーが再評価されていた、というのは大袈裟でも何でもない。

@「ヤツらは町へ」はリミックスがされている。特にドラムの響きが人工的であまり好みではない。フィルのヴォーカルもソリッドにしすぎかな。

Cはライヴ・テイク。録音データのクレジットがないけれど、コピーライト・イヤーが1978年になっているので、『ライヴ・アンド・デンジャラス』を収録したときのアウトテイクなんだろう。


1. The Boys Are Back In Town
2. Johnny The Fox
3. Black Boys On The Corner
4. Me And The Boys (live)

<チャート成績>
 シングル:英63位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Eric Bell – guitar
Scott Gorham – guitars
Brian Robertson – guitar
Brian Downey – drums, percussion

Produced by Thin Lizzy / Philip Lynott / John Alcock / Nick Tauber
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2018年07月13日

Thin Lizzy / Dedication: The Very Best of Thin Lizzy (1991)

Dedication the Very Best of - Thin LizzyDedication: the Very Best of / Thin Lizzy

シン・リジーのベスト盤『デディケイション〜フィルに捧ぐ シン・リジー・ベスト』

フィル・ライノットの死後5年経ってリリースされたベスト盤。シン・リジーのデビュー20周年記念という節目でもあった。何故かジョン・サイクス時代の曲が外されているので、文句なしとは言いにくいけれど、主要な代表曲が年代順に並べられている。ゲイリー・ムーアとのMPが収録されているのは嬉しい。

そして、アルバム・タイトルにもなった「新曲」のQがとにかく素晴らしい。キャッチーでかっこいい。元々はシン・リジー解散後にフィル・ライノットが組んだグランド・スラムでやっていた曲。彼らのライヴ作品 Twilight's Last Gleaming の中でも突出した出来の曲だった。このベスト盤を特別なものにするために、スコット・ゴーハムとブライアン・ダウニーが協力して完成させてくれている。そういうストーリーも含めて感涙…。バラードではないのに泣ける曲というのはなかなかないね。


1. Whisky in the Jar
2. The Rocker
3. Jailbreak
4. The Boys Are Back in Town
5. Don't Believe a Word
6. Bad Reputation
7. Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)
8. Rosalie / Cowgirl's Song (live)
9. Still in Love with You (live)
10. Emerald (live)
11. Waiting for an Alibi
12. Do Anything You Want To
13. Sarah
14. Parisienne Walkways - with Gary Moore
15. Chinatown
16. Killer on the Loose
17. Out in the Fields - with Gary Moore
18. Dedication

<チャート成績>
 アルバム:英8位
 シングル:Dedication 英35位
      The Boys Are Back in Town 英63位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Eric Bell – guitar
Gary Moore – guitar
Scott Gorham – guitars
Brian Robertson – guitar
Snowy White – guitar
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards
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2018年07月12日

Thin Lizzy / Lizzy Lives! (1976-1984) (1989)

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シン・リジーの編集盤 Lizzy Lives! (1976-1984)

米国でリリースされたベスト盤。A面がポリグラム・イヤーズ、B面がワーナー・イヤーズとタイトル付けされている。タイトルを見るとライヴ盤のように勘違いしそうだけど、ライヴ・テイクは2曲だけ。未発表ものはない。B6の冒頭は切り取り方がずいぶん雑でちょっとビックリ。

細かいことだけど、タイトルの1984は間違いだろうか。シン・リジーとしての活動は1983年9月4日のニュルンベルグでのライヴが最後で、1983年の末には Grand Slam の活動が始まっていたはず。
このレコードをリリースしたのが Grand Slamm Records ってのがなんとも不思議な縁だね。


Side A; The Polygram Years
1. Jailbreak
2. The Boys Are Back In Town
3. Cowboy Song
4. Don't Believe A Word
5. Johnny
6. Dancing In The Moonlight (It's Caught Me In Its Spotlight)
Side B; The Warner Years
1. Killer On The Loose
2. Hollywood (Down On Your Luck)
3. Waiting For An Alibi
4. Rosalie / Cowgirl's Song (live)
5. Thunder And Lightning
6. Are You Ready (live)

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Eric Bell – guitar
Gary Moore – guitar
Scott Gorham – guitars
Brian Robertson – guitar
Snowy White – guitar
John Sykes – guitars, backing vocals
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards, backing vocals

Produced by John Alcock / Tony Visconti / Thin Lizzy / Kit Woolven / Chris Tsangarides / Philip Lynott
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2018年07月11日

Thin Lizzy / 2 Great Pop Classics (1987)

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シン・リジーの編集盤 2 Great Pop Classics

『脱獄』と『サギ師ジョニー』(ともに1976年)を2枚組形式にしたオランダ・プレスのレコード。中古盤屋で安価で見つけたので入手した。他のアルバムを組み合わせたアイテムも存在するのだろうか。

ヴァーティゴからのリリースだけど、バンド・ロゴが使われていないし、写真でなくイラストが使われているので、「そういう」レコードなんだろう。


Jailbreak
Side A
1. Jailbreak
2. Angel from the Coast
3. Running Back
4. Romeo and the Lonely Girl
5. Warriors
Side B
1. The Boys Are Back in Town
2. Fight or Fall
3. Cowboy Song
4. Emerald

Johnny the Fox
Side A
1. Johnny
2. Rocky
3. Borderline
4. Don't Believe a Word
5. Fools Gold
Side B
1. Johnny the Fox Meets Jimmy the Weed
2. Old Flame
3. Massacre
4. Sweet Marie
5. Boogie Woogie Dance

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals, acoustic guitar
Scott Gorham – lead and rhythm guitar
Brian Robertson – lead and rhythm guitar
Brian Downey – drums, percussion

Produced by John Alcock
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2018年07月10日

Thin Lizzy / The Collection (1987)

Thin Lizzy Collection - Thin LizzyThin Lizzy Collection / Thin Lizzy

シン・リジーの編集盤 The Collection

デッカ時代のマテリアルから17曲がセレクトされた編集盤。1985年に同じタイトル・同じジャケットの2枚組LPが出ていて、そちらは20曲収録(自分は未所持)。その18〜20曲目を削って1987年にCD化されたものが本作。収録時間は72分なので、おそらく当時のCDのギリギリだったはず。20曲目だった Little Darling を省いてしまったのはどうなんだろうね。

この時期のシン・リジーはどんよりとした暗さが持ち味だった。夏の暑い日に聴くには全く合わない…。


1. Black Boys On The Corner
2. Little Girl In Bloom
3. Randolph's Tango
4. Return Of The Farmer's Son
5. Remembering
6. Whisky In The Jar
7. The Rocker
8. Buffalo Gal
9. Sitamoia
10. A Song For While I'm Away
11. Baby Face
12. Ray Gun
13. Sarah
14. Eire
15. Vagabond Of The Western World
16. The Friendly Ranger At Clontarf Castle
17. Mama Nature Said

Personnel
Phil Lynott - bass guitar, acoustic guitar, vocal
Eric Bell - guitar
Brian Downey - drums, percussion
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2018年07月09日

Thin Lizzy / Whiskey in the Jar (1986)

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シン・リジーの編集盤 Whiskey in the Jar

1985年のクリスマスにヘロインをやり過ぎて病院に担ぎ込まれたフィル・ライノットは、1986年1月4日に感染症、敗血症で亡くなってしまった。インターネットがない当時、その知らせを知ったのは確か数日後の新聞の朝刊だったと思う。その日付を正確には覚えていないけど、ロックにあまり興味のない友人が家に遊びに来ていて、その後明治神宮に初詣に行ったこと、途中でS&B所属のマラソン選手(金井さんだったかなあ)が練習しているのに出くわしたこと、とても風が強い日で代々木公園をよろけながら歩いたことを覚えている。

本作はその3か月後、1986年4月にリリースされた編集盤。デッカ時代、1971年から1974年までの作品12曲を収録していて、未発表ものはなし。出世作と言うべきシングル Whisky in the Jar が分かり易くフィーチャーされている。

フィル・ライノットがベースを弾いている写真が使われているレコード・ジャケットはとても多い。これもその一つ。どれもスリム体型でカッコイイ。晩年の姿に少しがっかりさせられるロック・ミュージシャンが少なくない中、フィル・ライノットの時間は36歳で止まってしまったので、いつもカッコイイまま。そういう称え方はおかしいかもしれないけどね。


Side A
1. Whisky In The Jar
2. The Rocker
3. Black Boys On The Corner
4. Little Darling
5. Buffalo Gal
6. Sitamoia
Side B
1. Honesty Is No Excuse
2. Things Ain't Working Down On The Farm
3. A Song For While I'm Away
4. Remembering
5. Sarah
6. Vagabond Of The Western World

Personnel
Phil Lynott - bass guitar, acoustic guitar, vocal
Eric Bell - guitar
Gary Moore - guitar, vocals
Brian Downey - drums, percussion
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2018年07月06日

Thin Lizzy / The Boys Are Back in Town (1983)

The Boys Are Back In Town - Thin LizzyThe Boys Are Back In Town / Thin Lizzy

シン・リジーの編集盤 The Boys Are Back in Town

『ライフ』のリリースから1か月後(1983年11月)に出た編集盤。『ナイトライフ』(1974)から『反逆者』(1981)までのマテリアルが12曲収録されているけど、どういう趣旨の選曲なのかよく分からない。代表曲の「ヤツらは町へ」や「エメラルド」もあれば、あまり目立たないアルバム収録曲、シングルB面曲などもある。未発表ものはない。

ちなみに、ジャケット裏側に書かれているシン・リジーのバイオグラフィーの中で、スコット・ゴーハムの名前が Scott Gorman と間違えて記載されている。なんかスコット・ゴーハムが傲慢な人間のように思えてしまって、ちょっと笑えるw…


Side A
1. The Boys Are Back In Town
2. Don't Play Around
3. With Love
4. Emerald
5. Half Caste
6. Bad Reputation
Side B
1. Me And The Boys
2. Memory Pain
3. Sha-La-La
4. Got To Give It Up
5. For Those Who Love To Live
6. The Pressure Will Blow

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Gary Moore – guitar
Scott Gorham – guitars
Brian Robertson – guitar
Snowy White – guitar
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton - keyboards
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2018年07月05日

Thin Lizzy / Life (1983)

Life Live - Thin LizzyLife / Thin Lizzy

シン・リジーの14作目『ライフ』

1983年3月10日〜12日にハマースミス・オデオンで行われたフェアウェル・ツアーを収録したライヴ・アルバム。ただし、B1、B2、C4の3曲のみスノーウィ・ホワイトが在籍していた1981年のツアー音源。

『ライヴ・アンド・デンジャラス』はバンドが上り調子だった全盛期のライヴ・アルバムなら、こちらは解散が決まっての最後のおつとめ。当然テンションも違うし、ノリが違う。好みの問題だけど、自分は圧倒的に『ライヴ・アンド・デンジャラス』の方が好き。本作は英国盤2枚組LPしか持っていないけれど、音がもこもこで聴きにくいのが難点。音が団子状で曲ごとのニュアンスが出ていないから、どの曲もただラウドな音の塊にしか聴こえない。だから、今まで聴いてきた通算の回数は『ライヴ・アンド・デンジャラス』を10としたら、この『ライフ』は1にもならないくらい。
ただ、今日初めて Apple Music で本作を聴いてみたら、全く別物みたいにサウンドがクリアでビックリした。聴いていて全然苦痛じゃない。最初からこれを聴いてたら印象はまるで違っただろうな。LPよりも Apple Music で聴いた方が、ジョン・サイクスの鋭さやブライアン・ダウニーの巧みな捌きが伝わってきた。

また、触れておかなくてはいけないのは、フィル・ライノットのヴォーカル。レコードで聴いても Apple Music で聴いても、相当な荒れ方をしているのがよく分かる。もしこのアルバムで初めてシン・リジーを聴く人がいたら、「いやいや違うんです」と弁解してやりたくなる。

それでもこのライヴ・アルバムがシン・リジー・ファンにとって大切なものになっているのは最後D面に歴代ギタリストが登場するところ。D1「エメラルド」にブライアン・ロバートソン、D2「ブラック・ローズ」にゲイリー・ムーアが参戦、D4「ザ・ロッカー」にはエリック・ベル、ブライアン・ロバートソン、ゲイリー・ムーアが総出演。とんでもない迫力のギタリスト共演はまさに饗宴も狂宴。歴史のあるバンドの最後だからこそ、こういう演出がサマになる。


Side A
1. Thunder and Lightning
2. Waiting for an Alibi
3. Jailbreak
4. Baby Please Don't Go
5. The Holy War
Side B
1. Renegade
2. Hollywood (Down on Your Luck)
3. Got to Give It Up
4. Angel of Death
5. Are You Ready
Side C
1. The Boys Are Back in Town
2. Cold Sweat
3. Don't Believe a Word
4. Killer on the Loose
5. The Sun Goes Down
Side D
1. Emerald
2. Black Rose
3. Still in Love With You
4. The Rocker

<チャート成績>
 アルバム:英29位、米185位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Scott Gorham – guitars
John Sykes – guitars, backing vocals
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards, backing vocals

Eric Bell – guitar on "The Rocker"
Gary Moore – guitar on "Black Rose" and "The Rocker"
Brian Robertson – guitar on "Emerald" and "The Rocker"
Snowy White – guitar on "Renegade", "Hollywood" and "Killer on the Loose"

Produced by Philip Lynott & Thin Lizzy
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2018年07月04日

Thin Lizzy / Thunder and Lightning (12 inch)(1983)

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シン・リジーの13作目『サンダー・アンド・ライトニング』からシングル Thunder and Lightning

アルバムのオープニング・ナンバーとして強烈なインパクトをもたらした曲。ジョン・サイクスのスリリングなメタリック・ギターに感電死しそう。やはり12インチは迫力が出るね。

B面は1983年3月10日のハマースミス・オデオン公演から。ラスト・アルバムのリリース直後のライヴで、後にリリースされた『ライフ』もこの3月10日から12日のハマースミス・オデオン公演が収録されている。このテイクは『ライフ』とは別日のもの。エモーショナルなギター・ソロにたっぷり酔いしれる。なお、このB面1曲のみ、Produced by Darren Wharton となっているのが、この時期のバンドの状況を物語っているような気もする。


A1. Thunder and Lightning
B1. Still In Love With You (live)

<チャート成績>
 シングル:39位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, lead vocals
Scott Gorham – lead guitar
John Sykes – lead guitar
Brian Downey – drums
Darren Wharton – keyboards

Produced by Thin Lizzy and Chris Tsangarides / Darren Wharton
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2018年07月03日

Thin Lizzy / Cold Sweat (12 inch)(1983)

Cold Sweat - Thin LizzyCold Sweat / Thin Lizzy

シン・リジーの13作目『サンダー・アンド・ライトニング』からシングル Cold Sweat

アルバムの先行シングルとしてリリースされた。ジョン・サイクスがシン・リジーに加入した時点でアルバム収録曲は既に出来上がっていた状態だったので、作曲面で彼のクレジットが入ったのはこの「コールド・スウェット」1曲のみ。それを第1弾シングルにしたのは、バンドが解散することを話題にするよりも、若きジョン・サイクスを大いにフィーチャーしたいというメンバーの思いがあったんじゃないかと勝手に想像してしまう。

A面の2曲はアルバムと同じヴァージョン。12インチだとドラムの重さやギターの歪みが強調されて聴けるのがいい。

B面の2曲は1981年のハマースミス・オデオンでのライヴ・テイク。もちろん、スノーウィ・ホワイト在籍時のもの。
B1はダーレン・ワートンのキーボードがスタジオ版よりも目立っていたり、途中フィル・ライノットの語りが挿入されたり。
B2は前半はスローにアレンジされていて、途中ジャム・セッション的なパートが入る。
どちらもフィル・ライノットの声が万全でないのが残念。独特のニュアンスが出し切れていない。


A1. Cold Sweat
A2. Bad Habits
B1. Angel of Death (live)
B2. Don't Believe a Word (live)

<チャート成績>
 シングル:英27位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, lead vocals
Scott Gorham – lead guitar
John Sykes – lead guitar
Brian Downey – drums
Darren Wharton – keyboards

Snowy White - lead guitar

Produced by Thin Lizzy and Chris Tsangarides
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2018年07月02日

Thin Lizzy / Thunder and Lightning (1983)

Thunder & Lightning - Thin LizzyThunder and Lightning / Thin Lizzy

シン・リジーの13作目『サンダー・アンド・ライトニング』

バンドの末期症状を憂いたスコット・ゴーハムは解散を提案。フィル・ライノットは延命を模索していたが、最終的にあと1枚アルバム制作とフェアウェル・ツアーを行ってバンドを解散させることに同意した。スノーウィ・ホワイトの後任には元タイガース・オブ・パンタンのジョン・サイクスが選ばれている。彼がソロ・シングルをレコーディングしたときにフィル・ライノット、ブライアン・ダウニー、ダーレン・ワートンが協力していた仲でもあった。
ちなみに、ジョン・サイクスは、ランディー・ローズを失ったオジーオズボーン、ロニー・ジェイムス・ディオがスタートさせようとしていたディオのオーディションに立て続けに落ちていた。もし、どちらかに決まっていたら、このアルバムには誰が入っていたんだろうね。

さてこのアルバムはシン・リジー最後のスタジオ盤。解散が前提の新譜作りなんて、モチヴェーションが難しそうなものだけど、若きギタリストの勢いを借りて見事な作品を創り上げている。完全にヘヴィ・メタル・サウンドで、従来のシン・リジー・サウンドとは相容れないところは大いにあるけれど、そんなことはどうでもよくなるくらい振り切れている。バンドって1人メンバーが変わるだけでこんなにも変化するんだという好例。これで解散なんてもったいないと思わせるほどでもある。

A1「サンダー・アンド・ライトニング」でいきなりジョン・サイクスの激しいギターが炸裂。それまでのシン・リジーにはなかった若さやエネルギーに溢れている。フィル・ライノットのまくし立てるようなヴォーカルもつられて復活。
A2「ディス・イズ・ザ・ワン」はリズミカルなドラム+メタリックなギター+フィルの独特なヴォーカルで気持ちいい。
A3「夕暮れにて The Sun Goes Down」は哀愁のバラード。スコット・ゴーハムのギター・ソロがとてもエモーショナル。
A4「聖なる戦い The Holy War」はフィルの表現力が光る。声のコンディションが良ければもっとドラマチックに仕上がっただろうな。ツイン・ギターのハモリもいい。

B1「コールド・スウェット」はジョン・サイクスが唯一作曲に関わった曲。シンプルにカッコイイ。まさにヘヴィ・メタル・ギターの弾き倒し。
B2「ヒット・バック」は疾走感が快感。カー・レースの映像に合わせたらピッタリだろう。メロディアスなギターだけでなく、手早いドラム捌き、派手なキーボードも素晴らしい。
B3「ラヴ・アウェイ Baby Please Don't Go」はどこか物悲しいメロディがたまらない。フィルが男泣きしてる姿を想像してしまう。ジョン・サイクスもギター・ソロ大爆発。やむを得ないにしてもこの邦題は?。
B4「バッド・ハビッツ」は軽快なポップ・ロックンロール。この激しいアルバムの中ではほっこりする1曲。
B5「ハート・アタック」は冒頭からツイン・ギターがカッコイイ。この3年後のことを知っているからだけど、シン・リジーとして最後の曲でフィルが Mama I'm Dying, Papa I'm Dying と歌っているのは何か不吉さを感じてしまう。

このアルバムはレコードを買うタイミングを逸したままでCDしか所有していない。今更ながらレコード欲しいなあ。いいアンプで大きな音で聴きたい!


Side A
1. Thunder and Lightning
2. This Is the One
3. The Sun Goes Down
4. The Holy War
Side B
1. Cold Sweat
2. Someday She Is Going to Hit Back
3. Baby Please Don’t Go
4. Bad Habits
5. Heart Attack

<チャート成績>
 アルバム:英4位、米159位
 シングル:Cold Sweat 英27位
       Thunder and Lightning 英39位
       The Sun Goes Down 英52位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Scott Gorham – guitar, backing vocals
John Sykes – guitar, backing vocals
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards, backing vocals

Produced by Thin Lizzy and Chris Tsangarides
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2018年06月29日

Thin Lizzy / Rockers (1981)

Rockers - Thin LizzyRockers / Thin Lizzy

シン・リジーの編集盤 Rockers

1981年12月に英国デッカからリリースされた編集盤。2ndアルバムから3曲、3rdアルバムから5曲、シングル曲2曲、アルバム未収録曲1曲という構成。ちなみに、1979年にリリースされた The Continuing Saga of the Ageing Orphans と重複しているのは3曲。デッカにしてみれば「シン・リジーの人気が続いているうちに出せるものは出しておこう」ということだね。

シン・リジーが1981年にリリースしたものは、自分が持っているレコードだけでも6作品ある。商品が多いということはそれだけ「このバンドは出せば(それなりに)売れる」と判断されていたんだろうから、この時期のシン・リジーが大いに期待されていたことは間違いない。実際、ベスト盤の The Adventures of Thin Lizzy は全英6位まで上がってもいる。
ところが、その上昇気流の中で7月にリリースしたシングル Trouble Boys から急激に転落してしまった。8月に出演したフェスも2万人規模の会場に4千人しか集客できず、アルバム制作は仕切り直し、フィルのソロ2作目は先延ばし、発表済みだった全英ツアーは延期、急いで完成させた『反逆者』は不評…。悪い流れが止まらなかった。
この編集盤はそういう流れで出てきたから、まるで「シン・リジーで稼げるのは今が最後だー」みたいなタイミングで急遽こしらえたみたいに思えてしまうんだな。あくまで個人的な妄想だけどね。


Side A
1. Whisky in the Jar
2. Baby Face
3. Mama Nature Said
4. A Song for While I'm Away
5. Call the Police
Side B
1. The Rocker
2. Sarah
3. Slow Blues
4. Little Darling
5. Sitamoia
6. Gonna Creep Up On You

Personnel
Phil Lynott - bass guitar, acoustic guitar, vocal
Eric Bell - guitar
Gary Moore - guitar, vocals
Brian Downey - drums, percussion
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2018年06月28日

Thin Lizzy / Renegade (1981)

Renegade - Thin LizzyRenegade / Thin Lizzy

シン・リジーの12作目『反逆者』

Trouble Boys とタイトルが付けられたアルバムはほぼ完成していたのにそちらは破棄され、1981年10月に予定していた全英ツアーは11月11日からに延期された。約3週間の制作期間で完成させたこのアルバムがリリースされたのは1981年11月15日。

プロデューサーとして新たに迎えられたのはクリス・タンガリーディス。それまでにゲイリー・ムーアの『バック・オン・ザ・ストリート』やタイガース・オブ・パンタンの1st、2ndなどを手掛けていて、エッジを効かせたギター・サウンドを得意にしている。『バック・オン・ザ・ストリート』にはフィル・ライノットとブライアン・ダウニーも参加していたので、勝手知ったる仲、スムーズにレコーディングを進められたんだろう。

肝心の内容は、よく指摘されているように、楽曲とフィル・ライノットのヴォーカルの不出来が明らか。
曲調は幅広くヴァラエティに富んだ作風ながら、どの曲も決定的なインパクトに欠ける。アートワークも含めて全体的にシリアスなトーンが支配的なので、「暗くて退屈なアルバム」というイメージに繋がっている気がする。
フィル・ライノットは曲作りだけでなく、ヴォーカルも絶不調。ドラッグのやり過ぎなんだろう、明らかに声が荒れている。勢いよく畳み掛けるヴォーカル・パートがほとんどなく、それまでのような独特のノリや勢いが出てこない。また、ファッツ・ドミノをモチーフにしたB3なんかは得意の表現力を活かしたいはずなのに、全然声が出てなくて、聴いてるこちらもツライ。

曲名からはスレイヤーを連想させ、イントロからはレインボーを思い出させるA1は派手にキーボードが活躍。次作のHM路線を先取りしようとした感じもあるけど、ギターがガツンと来てくれない。他の曲でもツイン・ギターはマイルドな美しさを奏でていて、クリス・タンガリーディスを招いた狙いと噛み合っていないように感じてしまう。ブルージーなプレイを志向していたスノーウィ・ホワイトが脱退するのも当然だね。

バンドはこの後ガタガタ。フィル・ライノットはソロ2作目が今一つパッとせず、相変わらずドラッグ&アルコールの日々。ブライアン・ダウニーはケンカで負傷してライヴに代役を立てざるを得ないことがあった。スコット・ゴーハムはドラッグのオーヴァードーズで倒れて、ライヴを4人でプレイすることになったり、キャンセルになってしまったり。唯一まとも&真面目なスノーウィ・ホワイトは1982年8月までよく頑張ってくれた…。


Side A
1. Angel of Death
2. Renegade
3. The Pressure Will Blow
4. Leave This Town
Side B
1. Hollywood (Down on Your Luck)
2. No One Told Him
3. Fats
4. Mexican Blood
5. It's Getting Dangerous

<チャート成績>
 アルバム:英38位、米157位
 シングル:Hollywood (Down on Your Luck) 英53位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Scott Gorham – guitars, backing vocals
Snowy White – guitars, backing vocals
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards, organ, Minimoog, backing vocals

Produced by Thin Lizzy and Chris Tsangarides
Engineered by Kit Woolven, Andrew Warwick
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2018年06月27日

Thin Lizzy / Trouble Boys (7 inch)(1981)

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シン・リジーのシングル Trouble Boys

このシングルは1992年8月に東京タワーで行われた Tokyo Intern Music Explosion という中古レコード・イヴェントで購入した。確かドイツから来ていた業者さんのところで値段は3,300円。それまであまり見かけることがなかったレコードだったし、シン・リジーのものはなるべく集めたいと思っていた時期だったから、思い切って購入した。

本作は1981年7月31日にリリースされた先行シングル。次のアルバムもこのシングルと同じく Trouble Boys というタイトルで出る予定で、ほぼ完成していたらしい。しかし、同時並行的に制作していたソロ・アルバム第2弾とともに破棄されることになってしまった。

この Trouble Boys はデイヴ・エドモンズが1978年にリリースした曲のカバーで、ロッカーのライフ・スタイルを自虐的に綴ったような内容になっている。曲調も極めてシンプルなロックンロールで、ツイン・ギターを押し出してきたシン・リジーらしさは乏しく、これをアルバムのタイトル・トラックにしようとしていた狙いがよく分からない。スノーウィ・ホワイトの持ち味でもないし、新加入のダーレン・ワートンのキーボードを活かそうとしてるわけでもない。1981年と言えばNWOBHMが盛り上がり始めていたわけで、そういう時代の流れに沿っているとも言えない。フィル以外のメンバーは全員この曲のリリースに反対していたそうだし、シングル・チャートで53位までしか上がらなかったのも無理はない。

ちなみに、このシングルの表ジャケットにはダーレン・ワートンを含めて5人が載っているのに、裏の写真には4人だけ。そして、次作『反逆者』も写真は4人だけ。ダーレン・ワートンの扱いが定まっていないところも、バンドの混乱ぶりを表してしまっている。

なお、B面曲は『チャイナタウン』のときのアウトテイクらしい。1950年代に活躍したパーシー・メイフィールドという米国のR&Bシンガーのカバー。タイトル通り沈鬱な仕上がり。泣きのギターがフィーチャーされ、フィルの沈み込むようなヴォーカルが涙を誘う。『チャイナタウン』を『ブラック・ローズ』よりハードなアルバムにしたかったフィルがこの曲をアルバムから外したのは納得。


A1. Trouble Boys
B1. Memory Pains

<チャート成績>
 シングル:英53位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals
Scott Gorham – guitars, backing vocals
Snowy White – guitars, backing vocals
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards, organ, Minimoog, backing vocals

Produced by Thin Lizzy / Kit Woolven
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2018年06月26日

Thin Lizzy / Killers Live (7 inch)(1981)

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シン・リジーの3曲入り7インチ・シングル Killers Live

1981年4月16日にリリースされた7インチ。ライヴ・テイクが3曲収録されている。A面B面ではなく、Side A1、Side A2 という表記になっている。

A1面の2曲はいずれも1980年6月7日のダブリン公演。地元ならではの盛り上がりの中、勢いのある「アー・ユー・レディ」は颯爽と駆け抜けていくようでめちゃくちゃカッコイイ。
フィル・ライノットのソロ名義曲「ディア・ミス・ロンリー・ハーツ」は2つ前の記事の Live に収録されたものと同じ音源。ミックス作業が違うようで、こちらの方がリズム隊の音がくっきりしていて違和感なく聴ける。

A2面は1977年10月28日のトロント公演なので、『ライヴ・アンド・デンジャラス』を録ったときのアウトテイクということになる。当然ブライアン・ロバートソンのいたときのもの。過去のラインナップのライヴ・テイクを混ぜてリリースした意図は? 短めながらブライアン・ダウニーのドラム・ソロを含んでいる。ライヴ・アルバムには入れにくかったけど、未発表にしておくのはもったいなかった、ってところなんだろうか。


Side A1
1. Are You Ready (live 1980)
2. Dear Miss Lonely Hearts (live 1980)
Side A2
1. Bad Reputation (live 1977)

<チャート成績>
 シングル:英19位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, keyboards, vocals
Scott Gorham – guitars
Snowy White – guitars
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards, backing vocals

Brian Robertson - guitar

Produced by Phil Lynott
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2018年06月25日

Thin Lizzy / The Adventures of Thin Lizzy (1981)

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シン・リジーのベスト盤 The Adventures of Thin Lizzy

1981年3月にリリースされたヒット・シングル・コレクション。代表的なシングル曲が年代順に並べられている。ヴァーティゴからのベスト盤は初めてということで、全英6位まで上がるほど売れている。デッカ時代の「ウィスキー・イン・ザ・ジャー」が収録されているのは嬉しい。

デザイン的には前年に日本のみで出た The Japanese Compilation Album と共通しているところが多い。裏ジャケットのレイアウトはそっくりだし、レコードを入れる内スリーヴには、The Japanese...で表ジャケットに使われたバンド・ロゴに写真をコラージュしたデザインが踏襲されている。日本で撮影されたショットは差し替えられていて残念。

このタイトルでリリースされたのは英国とアイルランドのみのよう。欧州と豪州では、同じ曲構成・別ジャケット・別タイトルの Lizzy Killers というのが出ている。中古レコード屋で見かけたときに購入しようか迷ったけど、デザイン的に面白みがなかったのでやめた。


Side A
1. Whiskey in the Jar
2. Wild One
3. Jailbreak
4. The Boys Are Back in Town
5. Don't Believe a Word
6. Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)
Side B
1. Waiting for an Alibi
2. Do Anything You Want To
3. Sarah
4. Chinatown
5. Killer on the Loose

<チャート成績>
 アルバム:英6位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals, acoustic guitar, arrangements
Brian Downey – drums, percussion
Eric Bell – guitar
Scott Gorham – guitar
Brian Robertson – guitar
Gary Moore – guitar
Snowy White – guitar
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2018年06月22日

Thin Lizzy / Live (12 inch)(1981)

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シン・リジーのライヴ・シングル Live

1981年2月にリリースされた4曲入り12インチ。自分が持っているこのオランダ盤のレコード自体には録音の日時・場所、メンバーの記載がないけれど、2つ後に記事にする Killers Live という7インチ・シングルに本作のA1とB2と同じ音源が収録されているので、そちらのクレジットから、A1の Bad Reputation は1977年10月28日のトロント公演(つまり『ライヴ・アンド・デンジャラス』のアウトテイク)、B2の Dear Miss Lonely Hearts は1980年6月7日のダブリン公演ということが分かる。

『チャイナタウン』のデラックス・エディション(自分は未所持)の2枚目には、本作のA2、B1、B2と同じ3曲が収録されていて、そのクレジットが1980年6月7日ダブリンとなっているので、それに間違いないだろう。
ただ、A面の2曲が Produced by Philip Lynott とクレジットされているのに対して、B面の2曲は Produced by Thin Lizzy and Kit Woolven となっているのはちょっと謎。
ちなみに、エンジニアにクレジットされている Brian Robson と Chris Goreham というのはブライアン・ロバートソンとスコット・ゴーハムの2人を連想させるけど、実在の別人だろうか? それともお遊び的な変名?

ダブリン・ライヴの3曲は全体的に生々しい荒さが出た演奏。A2なんかはその荒さと曲の激しさがマッチしている。
B2はフィル・ライノットのファースト・ソロ・アルバムの曲。本来のシン・リジーのテイストとは明らかに違うポップ・ロック。ギター・ソロも牙を抜かれたように緩い。このテイクは特にフィルの声が急に出ていないように感じられるし、演奏も妙にふわふわしている。ソロ作品の曲を敢えてシン・リジー名義の作品に入れた目的は何だったんだろうね。


Side A
1. Bad Reputation
2. Chinatown
Side B
1. Got to Give It Up
2. Dear Miss Lonely Hearts

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, keyboards, vocals
Scott Gorham – guitars
Snowy White – guitars
Brian Downey – drums, percussion
Darren Wharton – keyboards, backing vocals

Brian Robertson - guitars

Produced by Phil Lynott / Thin Lizzy and Kit Woolven
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2018年06月21日

Thin Lizzy / Chinatown (1980)

Chinatown - Thin LizzyChinatown / Thin Lizzy

シン・リジーの11作目『チャイナタウン』

ゲイリー・ムーアが抜けた穴はミッジ・ユーロを呼び寄せることでなんとか埋め、79年9月の初来日公演はさらに元マンフレッド・マンズ・アース・バンドのデイヴ・フレットを加えたトリプル・ギター体制で行われた。
フィル・ライノットの初のソロ・アルバムのレコーディングに続いて79年12月には本作『チャイナタウン』のレコーディングを開始。ギタリストにはピンク・フロイドのスノーウィ・ホワイトが正式メンバーとして迎えられた。

ゲイリー・ムーアが深く関わったことで軸がはっきりしていた前作に比べて、本作はいろんな要素が絡んでいる。
新ギタリストのスノーウィ・ホワイトは元々ハード・ロックは不本意だったようだけど、ここではシン・リジーらしいツイン・ギターにブルージーな味わいを加えて、うまくハマっている。レスポールのサウンドがとても美しく聞こえるね。
また、サウンド的にはダーレン・ワートンがゲスト・キーボード・プレイヤーとして全面参加していることも大きい。本作ではサウンドに厚みを持たせる地味な貢献に徹している。
楽曲的にはツイン・ギターを押し出したハード・ロック、ロックンロール・タイプが多い。ニュー・ウェイヴやテクノにも手を出したソロ・アルバムとは差別化を図りたかったということだろうか。それでも、A5のようなダンス・ビートを効かせた曲をまぎれ込ませているところは戦略的だな。

このアルバムはそういった要素の多さが影響してか、突出した曲がない。「楽曲の粒がある程度揃っている」とも言えるし、「分かり易い山場がない」とも言える。A1、A2、A5あたりが代表曲になるんだろうけど、シン・リジーの歴史の中で考えればそれほど強くない。
イントロから流麗なツイン・リードが美しいA1「愛の試練 We Will Be Strong」、緊迫感みなぎるA2「チャイナタウン」、コーラスがキャッチーなA3「スウィートハート」、シャッフル調のA4「シュガー・ブルース」、踊れるハード・ロックのA5「ヤツらはレディ・キラー Killer on the Loose」、軽快でキャッチーなB1「楽しくやろうぜ Having a Good Time」、ハードボイルドなB2「大虐殺 Genocide (The Killing of the Buffalo)」、甘いメロディーのバラードB3「涙にくれて Didn't I」、フィルのダンディーさが薫るB4「ヘイ・ユー」。
悪いアルバムではないけれど、大好きとも言いにくい。実に微妙なところ。


Side A
1. We Will Be Strong
2. Chinatown
3. Sweetheart
4. Sugar Blues
5. Killer on the Loose
Side B
1. Having a Good Time
2. Genocide (The Killing of the Buffalo)
3. Didn't I
4. Hey You

<チャート成績>
 アルバム:英7位、米120位
 シングル:Chinatown 英21位
       Killer on the Loose 英10位

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, keyboards, vocals
Scott Gorham – guitars, vocals
Snowy White – guitars, vocals
Brian Downey – drums, percussion

Darren Wharton – keyboards, backing vocals
Midge Ure – backing vocals
Tim Hinkley – electric piano
Fiachra Trench – string arrangement

Produced by Thin Lizzy & Kit Woolven
Cover illustration: Jim Fitzpatrick
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2018年06月20日

Thin Lizzy / The Japanese Compilation Album (1980)

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シン・リジーのベスト盤『ベスト・オブ・シン・リジー』

1980年2月25日にリリースされた日本独自の編集盤。フィル・ライノット自身が選曲やジャケット・デザインを担当したとのこと。日本滞在時に撮影したと思われる写真も使われているし、ジャケ裏の曲名表記で独自の邦題が記載されている。A1の「アリバイを待って」を始め、A2「ムーンライトでダンス」、A3「一言も信じちゃいけない」、A6「思いのままに」、B2「今も君が好き」。おそらく日本語のできる英国のスタッフが気を利かせて翻訳したんだろう。なんか微笑ましい。いろいろと日本のファンに向けた愛情・気配りが見えて嬉しくなるアルバムだ。

選曲的にはヴァーティゴ移籍後のマテリアルの中から10曲で、A面の6曲はスタジオ・ヴァージョン、B面の4曲は『ライヴ・アンド・デンジャラス』からのライヴ・ヴァージョンとなっている。未発表ものはない。ヴォリューム的にも物足りなさはあるけれど、代表曲がコンパクトにまとまっているのは良い。


Side A
1. Waiting For An Alibi
2. Dancing In The Moonlight
3. Don't Believe A Word
4. Wild One
5. Jailbreak
6. Do Anything You Want To
Side B
1. Rosalie (live)
2. Still In Love With You (live)
3. Cowboy Song (live)
4. The Boys Are Back In Town (live)

Personnel
Phil Lynott – bass guitar, vocals, acoustic guitar
Scott Gorham – lead and rhythm guitar
Brian Robertson – lead and rhythm guitar
Gary Moore – lead and rhythm guitar
Brian Downey – drums, percussion

Produced by John Alcock / Philip Lynott / Thin Lizzy / Tony Visconti
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